
昭和53(1978)年9月30日に全廃された京都市電のうち、そのちょうど1年前に廃止された河原町線の録音をCD化し、6月上旬に発売する予定です。
京都駅前〜烏丸車庫前の往復の車内音を、昭和52年9月30日の最終日に録音したもので、往きは朝ラッシュ時の急行運転、帰りはラッシュを外れた普通運転の電車で録音しています。(ソニーのカセットデンスケによるステレオ録音です。)
すでにワンマンカーになっていましたので、車内放送は女声のテープ再生によるものですが、かなり明瞭に録音されていますので、当時この路線を利用されていた方々にとっては、思い出深い録音になっています。
先に制作しました大阪市電のCDでは、車掌さんの肉声の案内が聞き取りにくかったのですが、どちらが資料的にいいのか判断の分かれるところです。
京都市電全廃の1年前でまだ外周線が残っていましたので、七条河原町や洛北高校前では乗換えの案内やポイントを通過する音も入っています。また帰りの車内では、市電廃止を話題にする親子?の会話も録音されており、最終日の録音であるという証拠(笑)にもなっています。
パッケージに入れております京都駅前の写真は、厳密には河原町線の電車ではありませんが、急行運転の電車と改築前の京都駅が写っている貴重なものですので、あえて掲載させていただきました。
このCDは当店のオリジナル「昭和の鉄道シリーズ」第6弾にあたります。過去の5作品とも乗車経験のある方には懐かしいものですが、そうでない方にとっては馴染みのない音ばかりですので、今回も制作は受注生産という形をとっております。お急ぎの方はご予約をお受けしており、6月10日までには発送出来る予定です。内容の詳細はホームページをご覧下さい。
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